日本テスト学会 第24回大会
テストの将来を探る

会期:2026年9月14日(月)・15日(火)
会場:実践女子大学 渋谷キャンパス
創立120周年記念館 4階 403講義室 ほか
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8月06日(木)頃に公開予定です。

本大会では次の3つの企画を予定しております。
・「やさしい認知診断モデル ― GDINAとQ行列の理解を通じた学習者診断の基礎 ―」(チュートリアル、9月14日午前)、
・「受験者視点から問い直すテストのあり方」(大会実行委員会企画シンポジウム、9月14日午後)
・「テストのパラダイムシフト」(研究委員会企画シンポジウム、9月15日午前、一般公開)
                       ※ 開始終了時刻は確定次第掲載します。

 この中で、研究委員会企画シンポジウムについては、本学会の活動を広く知っていただくために、非会員の皆様方に無料で公開いたします。参加を希望される方は、9月10日(木)まで「各種申込み」よりお申込みください。大会受付でお渡しする参加証を着用することで、非会員の方も無料でご参加いただけます。

◎ チュートリアル

「やさしい認知診断モデル ― GDINAとQ行列の理解を通じた学習者診断の基礎 ―」
9月14日(月) 午前(開始終了時刻は確定次第掲載します)

企画趣旨:
 近年、学習者一人ひとりの理解状態やつまずきの原因を詳細に把握し、それぞれに応じた指導や支援を行うことの重要性が高まっている。そのための有力な方法として注目されているのが認知診断モデル(Cognitive Diagnostic Models: CDM)である。CDMは単なる得点の評価にとどまらず、「どの知識や技能を習得しているのか」「どこでつまずいているのか」を診断できる点に大きな特徴がある。

 本チュートリアル・ワークショップは、初心者から上級者までを対象とした三段階構成で行う。まず第1部では、CDMをまったく知らない方のために、DINAモデルを用いて入門的な解説を行う。数式を必要最小限に抑えながら、CDMの考え方や有用性を直感的に理解できるよう説明する。続く第2部では、中級者向けにG-DINA, LCDMを中心として、さまざまなCDMを統一的に理解するための枠組みを紹介する。多くのモデルが一般化モデルのサブモデルとして整理できることを示す。最後の第3部では、上級者を対象として、CDMの成否を左右する重要な要素であるQ行列の検証・改良・識別・推定について説明する。近年提案されている方法を紹介しながら、実践的な分析手順について学ぶ。

 講義で使用する分析例はすべてR言語のスクリプトとして配布され、参加者自身が容易に再現できる。チュートリアル終了後も、配布資料とスクリプトを用いて復習しながら理解を深めることが可能である。これからCDMを学ぶ方から、研究や実務で活用している方まで、認知診断モデルの全体像と実践的な活用法を効率よく学べる機会となることを目指している。

 なお、当研究室では、本年開催される日本心理学会第90回大会(東洋大学白山キャンパス)および日本教育心理学会第68回総会(アクトシティ浜松)においても、認知診断モデルに関するチュートリアルを企画している。それぞれ本チュートリアルとは内容が全く異なり、いずれも独立した内容として受講可能な構成となっている。認知診断モデルへの理解をより深めるためにも、併せて受講されることをお勧めする。

司会:豊田 秀樹(早稲田大学文学学術院)
講演:木村 颯汰(早稲田大学大学院文学研究科)
   上田 蒼斗(早稲田大学大学院文学研究科)
   佐々木 研一((株)イノベーションゲート)
   武田 大輝(早稲田大学大学院文学研究科)
   谷口 美紀(早稲田大学大学院文学研究科)

◎ 大会実行委員会企画シンポジウム

「受験者視点から問い直すテストのあり方」
9月14日(月) 午後(開始終了時刻は確定次第掲載します)

企画趣旨:
 近年、CBTやオンラインアセスメントの普及により、テストはますます高度化・効率化している。一方で、テストに対する公平感、長時間受験による疲労、インターフェース上の負荷、心理的負担などは、受験者の回答行動や受験意欲に影響を及ぼし、測定結果の妥当性にも関わる重要な要素となっている。しかし、これまでテストは「測る側」の論理を中心に設計されることが多く、受験者の視点からテストのあり方を問い直す議論は十分ではなかった。本シンポジウムでは、受験者の視点から、現場における実践事例を通じて、「測る側」と「測られる側」の双方にとって意味のあるテストのあり方を議論し、将来のテスト設計の方向性を探る。

司会・趣旨説明:仁田 光彦(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)
話題提供:木村 拓也(九州大学)
     分寺 杏介(神戸大学)
     渡辺 かおり(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)
指定討論:鈴木 雅之(横浜国立大学)

◎ 研究委員会企画シンポジウム(公開)

「テストのパラダイムシフト」
9月15日(火) 午前(開始終了時刻は確定次第掲載します)

企画趣旨:
 学力や能力等に関する客観的な推論を行うために,対象者におけるそれらの特性を数量化する手段の1つとして,テストは用いられる。基本的な構造は,特性を反映するとされる項目を作成して受検者に提示し,それに対する受検者の応答を得点化することによって,特性を数量化するというものである。テストの歴史は長いが,このスタイルは現在でも基本的に変わっていない。

 テストで主に測定されるのは知識量や到達度などであり,ブルームの枠組みで言えば,診断的評価や総括的評価でよく利用される。学習過程の評価のような形成的評価に使われることもあるが,テストの文脈では基本的にその時点における到達度や学習状態を精度よく測定することに主眼が置かれており,動的な学習のプロセスや変化の様子そのものを測定する試みは少なかった。

 これに対し昨今では,「真の学力」や「真正な評価」など,テストの実施者が求めているものが従来のテストでは測られていないという批判がある一方で,「○○力」や「△△思考」のようなヒューリスティックな概念が蔓延しており,テストの改革が求められている。学習者の評価においては,相対評価から絶対評価や個人内評価が重視されるようになっている。また,急速に発展するAIの利用も現実のものとなっており,研究が追いついていない状況である。

 このような時代において,テストには何が求められ,何が期待されているのだろうか。また,テスト研究として何をなす必要があるか。学会として一考する価値があると考えられる。そこで本シンポジウムでは,これからのテストやテスト研究のあり方について,現代の世相を踏まえた展望的な議論を行うこととする。主な観点として,測定対象や評価観,テストそのもの,人や技術などを取り上げ,それらの視点からテストパラダイムの変革について議論したいと思う。

司会・趣旨説明:石井 秀宗(名古屋大学)
講演:宮本 友弘(東北大学)
   加藤 健太郎(ベネッセ教育総合研究所)
   石井 秀宗(名古屋大学)
指定討論:荘島 宏二郎(大学入試センター)


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